福岡県宗像市で煙突の設置を行いました。
今回の現場は、里山に佇む築80年になる古民家です。
瓦をめくると、粘土・杉皮・竹野地が顔を出します
補強を行いながら、貫通部に防火区画を設けます。
断熱二重煙突が貫通する部分を全て不燃材で仕上げます。
和瓦用フラッシングの取り付けです。
下に見えるのは、アルミ製インナーフラッシングです。
瓦を復旧し丸トップを取り付けたら雨仕舞いが完了です![]()
薪ストーブは バーモントキャスティングス社 ダントレス。
漆黒のホーロー仕上げが美しい、しかも大変珍しい薪ストーブです
薪ストーブに詳しい方も、知る人は少ないのでは!
200年程昔、ベンジャミン・フランクリンが発明した鋳鉄を使った薪ストーブをモチーフにした
ビクトリア王朝時代の趣を残すフランクリン型薪ストーブです。
ガラスドアが本体側面に完全に格納でき、暖炉として炎を楽しむことができます。
しかし、25年程前に販売されたモデルで現在は廃盤となっています。
有史以来数千年の間、私たち人類の文明は「薪と共に暮らしてきた」と、言っても過言では無いと思います。
ごく近代に入り、石炭・石油・原子力エネルギーを(発電において)経済性や利便性の理由から使っています。
しかしこれからは、少しでも多くのクリーンエネルギーに目を向ける事が必要ではないでしょうか。
特に再生可能なエネルギーである薪(バイオマスエネルギー)は、自ら作り出す事が出来る唯一のものです。
そして薪が作り出す暖かさは、きっとこの先の時代も消える事が無いはずです。
福岡県久留米市で全工事(煙突・薪ストーブを同時に取り付け)を行いました。
リフォーム工事(今はリノベーションと言いますね)のタイミングで薪ストーブを導入です!
先ずは大胆に外壁のカットです
先に取り付けていたメガネ石が顔を出しました。
奥には遮熱壁のレンガも見えます
頭上にはバルコニーがはみ出しています。
軒の出とほぼ同じなので一緒にオフセットします。
丸トップを取り付け、雨仕舞いが完了です![]()
LDKに設置された薪ストーブは、ダッチウエスト社 セコイア FA455 。
触媒を使った高い燃焼効率が特徴の薪ストーブです。
重量もヘビー級なので、必要に応じて床の補強を行います。
余裕の出力を誇る薪ストーブを設置したのには訳があります。
吹き抜けが無い二階の部屋に暖気を送る工夫がありました
1階の天井付近から2階の各部屋に通気口(自然対流式)が設けてあり、暖気を送り込むシステムです![]()
その他、24時間換気システムの換気扇(強制式)を使ってトイレや脱衣室にも暖気を送ります。
薪ストーブの有効利用をお考えの方、是非ご参考にしてください!
春を感じさせる陽気の中、福岡県福岡市で火入れ式を行いました。
ご安全とご健勝を祈願しての火入れ式です。
無事に最初の火が入りました
薪ストーブは、 北米 バーモント キャスティングス社製 アンコール 。
キッチンの色に合わせてのホーローレッドです![]()
触媒を使った二次燃焼は薪の節約に貢献しています。
また、トップローディングも使いやすく、人気がある薪ストーブです。
現場は海ノ中道海浜公園に近く、良いサーフポイントもあります。
海水も温み、数人のサーファーが春の波を楽しんでいました。
何を隠そう筆者も、去年よりサーフィン(ロングボード)を始めました。
体力作りのはずが、消耗の方が多い様で思わぬ筋肉痛を招いています
ほとんどの薪ストーブは、炉内をオーブンとしてクッキングを楽しむことができます!
今回は、本格的なピザを焼いてみました。
仕込んだ生地を伸ばし、トマトソースで味のベースを作ります。
トッピングを好みで盛り付けます
ツナとゆでタマゴをメインにチーズをたっぷりかけました。
いざ、薪ストーブの中へ!
今回、オーブンの大役を担ってくれたのはデンマーク王国が誇る morso 2110 
英国のデザイン会社 Queensbury Hunt Levien社にて、1992年にデザインされたのもで
優美な佇まいが魅力なスタンダードタイプ(普通二次燃焼方式)の薪ストーブです。
炉内温度は200℃位。
温度が低い時は、燃え差しを隅に入れて温度を調整ます
そして焼くこと5~6分。
見事な焼き加減のピザが出来上がりました![]()
実は、冷凍ピザでも上手く出来ます。
電子レンジやトースターで焼くよりも、直火で焼いた方が格段に美味しいので是非お試し下さい!
さて、ピザに関連して・・、こちらは以前旅したベトナム ホーチミンシティーの裏通りにあるピザ屋さん
薪が気になりお店に入ったのですが、煙突を見てびっくり
見覚えがある6インチの断熱二重煙突です!
ロッキングバンドから判断するに間違いないようです。
ピザ釜とは言え、ドラフトを考慮すると断熱二重煙突に行き着くのです。
早速マルゲリータ(11,000DON)とツナ(9,800DON)を注文!(1DON=0.04円)
ちょっと焦げ気味なのはご愛嬌
ビールと一緒に美味しくいただきました!
築115年の古民家で全工事(煙突の施工とストーブの設置)を行いました。
この辺に煙突が出てくるはずです!?
もちろん、レーザーで正確に墨出しを行います。
それにしても立派な棟瓦です
瓦をめくると、瓦止めの粘土、杉皮と竹の野地が出てきました。
大変手が込んだ造りで、竹は垂木に蔓(つる)で編んであり、粘土は厚いところで6cm程もあります。
屋根には十分な断熱性能があることが伺えます。
煙突囲いができました。
小屋裏に防火区画を設けるのが目的です。
この後、断熱二重煙突の位置やレベルを決めて行きます。
固定した煙突に、アルミインナーフラッシング、そして和瓦と相性がいい鉛フラッシングをかぶせます。
二重の止水対策ですね![]()
アルミフラッシングの裏面には断熱材を貼ってあり、結露を防止します。
瓦の復旧が終わり、雨仕舞いが完了です。
あまりにも棟が大きいため、6インチの断熱二重煙突が小さく見えます
部屋内の断熱二重煙突も接続が完了です![]()
ストーブの真上は畳部屋があるため、梁や棟を避ける位置まで煙突をオフセットしました。
そしてその日の午後、無事に火入れ式を行う事ができました
ご主人が待ち望んでいた瞬間です!
薪ストーブは、ベルギーの ドブレ760CB 熱効率が高い大型の薪ストーブです。
このメーカー 造形が大変丁寧で、高品位の鋳物ストーブを作りだしています。
その存在は、古い木戸や石の間に良く合っています。
谷崎潤一郎が「陰影礼賛」に記していました、「日本建築は、部屋の奥に入るにしたがって外光が減衰してゆく
光の演出に魅力があり、またそれは日本人の美学に馴染むものである」 と。
玄関より差し込む陽光が、土間に美しい陰と影を作り出しています。
そしてこの度「炎の光」が加わりました
感性豊かな若いご夫婦が住まわれるこの古民家を、末永く照らして行く事と思います。
湯の街、湯布院で火入れ式を行いました。
間もなくオープンするレストランに設置された開放型暖炉です。
煙突フードには8インチの断熱二重煙突を組み合わせていますが、やはりドラフトが十分か気になります
煙突フード底部の最大口径が800ミリになり、フードの周辺部では気流の流速が落ちるからです。
火入れ式の前にライターを使って確認!
炎が吸い込まれていますね、とても良いようです
ついでに、炉床の外気導入部分でも確認!
空気が噴出しており、こちらも良いようです![]()
関係各社様がお集まり頂いての火入れです。
写真には写っていませんが、総勢30人程の火入れ式となりました。
直火を目の前にしてお食事を頂くことが出来ます。
きっと、会話も弾みより豊かな時間をお過ごし頂けるでしょう。
暖炉に火が入るのは冬季に限られますがステキな演出ですね
こちらは4月1日にレストランとしてオープン致します。
ツーリングにドライブに、由布院にお越しの際は是非お立ち寄りください。
熊本県御船町の吉無田高原で火入れ式を行いました。
数日前まで一面の雪景色でしたが、すっかり春の陽気です。
薪ストーブは SCAN社 CI-1G です。
惜しまれつつも
昨年生産が終了したモデルです。
ややラフに組んだアンティークレンガの炉台と鋳物の組み合わせが、とても良い雰囲気を作り出しています。
オーナー様による火入れです!
ところでファッションが・・、レザーのジャンバーにレザーのパンツ、首にはマフラーが決まっています![]()
そうです、オーナー様はライダーでもあったのです。
愛車は、ハーレー・ダビッドソン社 FLHRSE で排気量1550ccのモデルです。
CVO車両と言い、ファクトリーカスタムが施された究極の一台なのです。
熊本市内のご自宅から30分足らずで来る事ができるので、ここ吉無田高原に別荘の建築を決めたそうです。
別荘までショートツーリング! 羨ましい環境です
オーナー様宅のお隣(1㎞位の距離)にお住まいの薪ストーブ仲間をご紹介いただきました。
そこには玉切りが終わったクヌギの原木が・・、見渡す限りに積まれています
薪は7000坪の敷地に整然と積まれ、その量は18ミリの広角レンズでも収まりきれないほどです!
もちろん個人で使うそうです。
こちらもまた、羨ましい環境です