2011.03.31 現場紹介
福岡県宗像市で煙突の設置を行いました。
今回の現場は、里山に佇む築80年になる古民家です。
瓦をめくると、粘土・杉皮・竹野地が顔を出します
補強を行いながら、貫通部に防火区画を設けます。
断熱二重煙突が貫通する部分を全て不燃材で仕上げます。
和瓦用フラッシングの取り付けです。
下に見えるのは、アルミ製インナーフラッシングです。
瓦を復旧し丸トップを取り付けたら雨仕舞いが完了です
薪ストーブは バーモントキャスティングス社 ダントレス。
漆黒のホーロー仕上げが美しい、しかも大変珍しい薪ストーブです
薪ストーブに詳しい方も、知る人は少ないのでは!
200年程昔、ベンジャミン・フランクリンが発明した鋳鉄を使った薪ストーブをモチーフにした
ビクトリア王朝時代の趣を残すフランクリン型薪ストーブです。
ガラスドアが本体側面に完全に格納でき、暖炉として炎を楽しむことができます。
しかし、25年程前に販売されたモデルで現在は廃盤となっています。
有史以来数千年の間、私たち人類の文明は「薪と共に暮らしてきた」と、言っても過言では無いと思います。
ごく近代に入り、石炭・石油・原子力エネルギーを(発電において)経済性や利便性の理由から使っています。
しかしこれからは、少しでも多くのクリーンエネルギーに目を向ける事が必要ではないでしょうか。
特に再生可能なエネルギーである薪(バイオマスエネルギー)は、自ら作り出す事が出来る唯一のものです。
そして薪が作り出す暖かさは、きっとこの先の時代も消える事が無いはずです。