ついに、煙突屋さんにとって大敵の梅雨が明けました
待ちに待っていた煙突工事が再開です!
と、言う訳で、煙福岡県久留米市の新築住宅で一期工事を行いました。
チムニーフラッシング仕様なので、低めの煙突囲いを造作して頂いたのですが・・・、なんとなく未完成
急きょ、不燃材で防火区画を仕上げて頂きました
水平・鉛直に注意を払い、煙突固定金具を取り付けます。
続いて煙突の固定です
屋根勾配が0.5寸と大変ゆるやかなので、安全に様作業が進みます。
雨仕舞いフラッシング(特注サイズ)を被せて・・・、
ストームカーラーと丸トップを取り付けたら、外部の雨仕舞い工事が・・・、
完成です
さて、まだ午前中にもかかわらず屋根の温度は70℃を超えました
素手で作業をすると危険な温度です!
薪ストーブの設置は二階となりますが、個人的にも完成が楽しみな建築です!
と、言うのも、重量鉄骨構造に匹敵する強度を、丸太と特殊プレートを組合わせて実現しているからです!
構造の梁と柱を意匠としても見せています。
丸太と特殊プレートの引き抜き強度は実に16トンに及びます
鉄骨造には必要なブレスが不要
もちろん、火打ちや筋交いも不要
丸太は製材もしないので、材料の強度が一番優れています。
と、まあ筆者的には驚きの連続です
そんな建築を手がけるのは ↓ ↓ ↓
設計・管理・施工:株式会社 キャス企画設計
九州では梅雨も終盤、博多祇園山笠が本日のフィナーレを迎えると、やがて梅雨も明けます!
櫛田神社境内での豪快なターン! 出典:山笠ナビ
さて、そんな雨の合間を縫って、福岡県糸島市の新築住宅で二期工事を行いました!
搬入は、勝手口から
しかし、台車の幅がギリギリです 慎重に通過します。
薪ストーブは、このたび惜まれつつも生産が終了しました スキャン社 アンデルセン10です!
安全離隔距離を小さく取れる優秀な対流式の薪ストーブでした
こちらの個体は、予約を受け付けておりました弊社在庫分からの設置となりました。
さて次の現場は、直線距離にして約1000m離れたところにあります。
間には田んぼが広がり、なんとお互いの煙突を目視できるのです
まるでスイッチバックの山岳鉄道のごとく、ベランダより搬入です。
こちらは新築の住宅ですが、弊社にて炉台の施工を行いました
餅屋は餅屋と言うことで、工事やデザインのお任せをさせて頂きました!
さて、設置が完了しました薪ストーブは、ご存じバーモントキャスティングス社 アンコールです!
左右にウォーミングシェルフを取り付けた姿は、やはり存在感があります
福岡県福智町の古民家で、リフォームに合わせて薪ストーブを設置しました!
先ずは煙突位置を決め、その周辺部の瓦を解体する訳ですが・・、
こちらの屋根は、全ての瓦がビスで固定されています 台風対策バッチリです
と、言う事は瓦の解体が大変なのです 「やおいかんですたい!」 (大変難しく骨が折れる)
さて、野地板が現れたところでカットです
ルーフィングはキレイな状態でほとんど傷んでいません
煙突を固定して一枚目のフラッシング(アルミ製雨仕舞い金物)を取り付けます。
煙突の固定は鉛直が最も重要ですので、再度確認
そして、二枚目のフラッシング(鉛製雨仕舞い金物)を取り付けます
和瓦と相性が良い鉛製です
水の流れを考慮しながら、瓦と組み合わせていきます。
瓦の復旧工事が終わり、外部の煙突が完成しました
立派な棟に囲まれながらも、実に違和感無く納まりました
月日は流れ、季節は初夏となりました。
この日はいよいよ薪ストーブ本体の搬入です
二階天井まで下りてきた煙突です。
化粧カバーで見えなくなりますが、防火区画内に振れ止め金具で確実に固定しています!
炉台もバッチリ仕上がっています
今回、重量級の薪ストーブは玄関から搬入されます
その薪ストーブは、ノルウェー製 ヨツール社のF500です!
弊社倉庫での実測重量(口元・ヒートシールドを含む)は 約190kg なり。
実は、抱えた重さの感じが、カタログ値と違うストーブもあるので計測してみましたが・・、
F500の場合カタログ値 200kg ですので -10kg でした
だからと言って、何も問題はありませんのでご安心を!
さて、話が横道にそれましたが、F500は炉台の前に到着しました。
画してF500 は、はるばるノルウェーより船で海を超え、トラックに揺られ、台車から最後は人の手でこの炉台に
下ろされて、見事に納まりました
この秋から良い仕事をしてくれることでしょう!
設計・施工:株式会社ハウスランド社
福岡県柳川市の新築住宅で、一期工事を行いました!
薪ストーブが納まる炉台です
煙突囲いの中に納まる、都合8本の断熱二重煙突です 重さは一本9㎏なり!
それを、どうやって取り付けて行くのでしょう?
今回の煙突形状は角トップです。
取り付けベースを固定して・・・、
それを足掛りに、やぐら(筆者考案)を組むのです (久々の登場です!)
そして、10m下の炉台から煙突を吊り揚げるのです
今回も良い仕事をしてくれたのは、ペツルのアッセンダーと50mのザイルです。
しかもこのザイル、友人からの頂きものですが、なんと!冬のマッキンリー(アラスカ州)登頂に成功した際に
使用していた大変縁起が良いものです
さて、炉台の上でジョイントを繰り返された煙突は・・・、
楽々作業で、しかも安全に10mの高さまで吊り揚がってきました
規定の高さで煙突を固定して、フラッシングを取り付けます。
ルーバーを取り付け・・・、
防鳥アミや水切りカーラーを固定すれば・・・、
外部煙突の雨仕舞い工事が完成です
周囲には、田植えの準備で水を張り始めた田んぼが広がっています!
さて登山用品、煙突工事との共通点は、高い所で安全・確実に作業をするための道具だからか、かゆい所に
手が届くモノがそろっています
ストーブ屋さんでは常識か!?
実はファイヤーワールド福岡には、サイン(看板)が出てい無いのです
住宅街の中にあることもあり、特にサインは出していませんでした。
しかし、ショールームに気付かずに通り過ぎてしまうお客様もいらっしゃるのでサインを設置することにしました!
と、言っても予算が無いので、できる作業は自前が前提です
筆者の設計で発注していた鉄骨が、できあがって来ました
駐車場で仮組をしてみます。
コンセプトは、シンプルなのに、機能的で景観に配慮したデザインです
そこで、トラス構造の様な形状を選びました。
道路を走行中の車から確認できる様に、設置位置が決まったら基礎の穴掘りです!
三本脚なので小さな基礎で安定します。
クラッシャーを入れて・・、
自家製コンクリートを練って・・、
穴をそのまま型枠にして、コンクリートを流し込ます
三日程の養生期間を置いてコンクリートに十分な強度が出たら下穴を開け・・、
ケミカルアンカーを使用した、後施工アンカー工法でボルトを固定します。
薬品を使った強力接着剤です。
この日は気温が高いこともあり、わずか20分で実用引き抜き強度に達した優れモノです
切り取っておいた芝を元に戻して、支柱の固定が完了です!
さて、サイン本体ですがオリジナルで横断幕を作ってみました
それをロープで固定すれば、オリジナルサインの出来上がりです
左右で表情が違う立体サインです。
横断幕は、取り替えや追加が容易にできる構造です
景観に配慮しているのであまり目立ちませんが、是非このサインを目指してのご来店をお待ちしております。
夜はこんな感じです!
結構目立っているかも(笑)。
未曾有の大地震より約1ヶ月半が経ちました。
このたび、被災された方々には心よりお見舞い申し上げるとともに、復興に尽力されている
皆さまには安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。
地震直後より、弊社施工のユーザー様とは連絡が取れ安否の確認はできていました。
幸い住宅の倒壊等は無く、設置した薪ストーブは状態が悪くても傾いた程度で、転倒はありませんでした。
煙突の接続を含め、簡単な修理程度で復旧できそうです。
修理のご依頼を受けた現場に行ってきました。
最初の現場は、三船町のお客様宅です。
被災地では、交通渋滞や通行規制が多く、そのため小周りが利くオートバイで移動しました。
林道を抜けた先にある現地に到着です。
炉台は、レンガを積んだだけの遮熱壁が足元から倒れ、煙突と薪ストーブにもたれ掛りました。
煙突は少し凹み、本体の脚が一本折れてしまいました。
レンガを撤去した様子です。
折れた脚を、予め取り寄せていた部品と取り替え修理が完了です。
薪ストーブは、スキャン社 CI-1GL、愛称は「みにくいアヒルの子」 です。
メーカーの生産が終了して7年が経ちますが、部品はしっかり出て来ます!
本国のメーカーと輸入元がしっかりしているので安心ですね。
煙突は、NOVA 製 SF 5インチ断熱二重煙突です。
脚が折れた「みにくいあひるの子」とレンガの衝撃に耐え、薪ストーブ本体の転倒を防いでくれました。
移動の途中、西原村の様子です。
被災した現地では、写真を撮るのも忍びない位に殺伐とした光景が広がっています。
それでも、鯉のぼりが空に泳いでいたのは勇気付けられます!
その様ななかで、現地の方に興味深いお話を聴くことができました・・・、
「私の自宅は2度目の地震で倒壊しました。」
「なのに2度の激震を受けてもほとんど被害が無い家屋があるんです!」
「でも、道路を挟んだお向かいは、1度目の地震で倒壊しました。」
確かに、写真一番手前の屋根はシャチ鉾を含め屋根瓦は無傷の様です。
しかし、その奥は大きな被害を受け、更に奥は被害が小さい様です。
左側奥の竹林は崩落しています。
震源付近では、ごくごく狭い範囲で、例えば活断層と活断層に囲まれたエリアは揺れから切り離され、
被害を受けにくかったのかも知れません(あくまで筆者の想像です)。
地盤が浮遊し、偶然にも免震構造の様な状態だったのでしょうか?
さて益城町のお客様宅に到着です。
15°のエルボーを使ってオフセットしたかの様に、薪ストーブが横方向に動いています。
煙突はSRCの断熱二重煙突です。
ジョイント部分が外れ折れ曲がった様に見えますが、変形等は確認できません。
ロッキングバンドが煙突の縁を掴み、かろうじて煙突の脱落を防いでくれました。
断熱二重煙突は、設置強度の意味でも重要ですね!
メンテナンスも同時に行い、薪ストーブを正規の位置に戻して作業が完了です!
南阿蘇村の現場に移動する途中です。
鳥居の支柱が動き、上部が離れてしまったまま立っています。
この鳥居に程近いお客様宅では、幸いにも被害が無く、薪ストーブ(イントトレピットⅡ)も数センチ動いただけで
済みました。
この様に被害の大きさは様々です。
しかし被害を受けた方々は、今までの日常の風景が一変してしまったことに違いは無く、耐えがたい苦痛だと
思います。
今回の地震で被災した方とその地域の方々が、一日も早く日常の生活を取り戻せる様お祈りいたします。
福岡県久山町の新築住宅で、クッキング薪ストーブの設置を行いました!
設置する場所は、土間フロアになります
スケルトンな鉄骨階段が、土間とリビングの空間を広く見せてくれますね!
普通ありがちな、階段下収納をあえて設置しないのがとても格好良いです
ロフトの天井まで一期工事で設置した煙突に、室内煙突(もちろん断熱二重煙突)を接続していきます。
二階の吹き抜け部を通過して・・・、
土間まで、煙突が下りてきました
外部デッキより、直接土間に搬入できました!
先は、薪ストーブ本体を設置して・・・、
その上に、オーブンを接続します。
完成し、その日のうちに試運転となりました
こちらのクッキング薪ストーブは、ワム社 クッキング4です。
ダンパーで煙道を切り替え、オーブンを加熱する構造になっています。
鋼板製のためか、どことなくブリキのロボットを想像してしまいます。
表情があって存在感があるクッキング薪ストーブですね!
美味しいオーブン料理を楽しんで下さい
設計・管理:キトレペ建築設計事務所
福岡県太宰府市の新築住宅で、全工事を行いました!
今回の煙突プランは壁出しです
壁の中には、予めメガネ石を取り付けておきます。
破風にブラケットを取り付け、煙突の高さと寄りが決まります!
90°の曲がり位置も計算通りです
重量がある断熱二重煙突は、堅牢なチャンネルブラケットで固定します。
化粧板を取り付け、外部の雨仕舞いは完了です
室内も化粧板が取り付き、薪ストーブ本体の設置準備が整いました
今回の搬入はテラスから
室内煙突(もちろん断熱二重煙突ですよ!)を接続し、SCAN社 アンデルセン8の設置が完了しました!
今年の秋頃、もう一度火入れのためにお伺い致します。
さて煙突の右側奥、ケヤキに隠れてもう一つ煙突があるのですが見えますか?
ズームしてみました
こちらは、4年程前に弊社で施工させて頂いたもので、バーモントキャスティングス社 アンコールが
納まっています!
ゆっくりとですが、地域に薪ストーブが普及しはじめています