2015.02.12 住宅地で薪ストーブを使う!

ファイヤーワールド福岡のショールーム、は住宅地の中にありますlaugh

そしてそこは、筆者自宅の隣でもありますindecision

 

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こちらは去年の夏! ショールーム建設に着工した頃の写真ですblush

周囲には住宅が建ち、密集している様子が分かります。

筆者はこの環境の中で、少し気を使いながら15年薪ストーブ生活を続けていますsurprise

もちろん、騒音や煙に関しては、周辺住民の只ならぬご理解が有っての事ですyes

しかし、実演焚きができるショールームの運営となると、法人としては更に気を使います。

その様な環境の中、今回は当ショールームでも採用している煙を減らすアイティムをご紹介しますwink

 

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そのアイティムとは、煙突の内部に装着する「触媒」ですblush

こちらは去年の9月、デンマーク大使館で新宮商工㈱が行ったレセプションで紹介していた新商品です。

 

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触媒本体は、長さ250mmのSRC煙突中央部付近に搭載。

外部からアクセスでき、作用温度も180℃からと言う優れものですyes

でも、本当に優れているのでしょうか?

 

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弊社でも、今シーズンの3ヶ月に渡り実演と検証を行ってきました。

実演機4台の煙突一本の中に触媒を搭載していますがblushどれだか分かりますか?

正解は、左から2番目のCI-8GLの煙突で、口元に接続していますwink

 

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さて、具合的に行った簡単な検証実験です。

薪ストーブは、スキャン社のCI-8GL です。

含水率15%前後のナラ薪を、炉内の8割方投入して「上から着火」をしました。

着火より5分で天板の温度は66.5℃まで上昇しました。

 

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その時の排気温度(インナー煙突の表面)は、150℃ですblush

 

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そして、取り出し触媒本体の温度は、207℃ですsurprise

触媒反応で、煙の温度より触媒本体の温度の方が上昇しています。その差+50℃以上!

メーカー発表の作用温度180℃を着火5分ほどで超えた事になります。

理論上は、触媒作用で煙を低減していることになります。

 

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着火より10分が経過しました。

ストーブ本体の表面温度はゆっくりと上昇し、温度計は75.5℃を示しています。

 

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煙突内部の排気温度(インナー煙突の表面)は、239℃になりました。

*ドラフトが適正に発生しているので、扉を開けても煙の漏れはありません。

 

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そして触媒の温度は、387℃に達していますsurprise

煙との温度差は、約+150℃!

 

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写真では分かりにくいのですが、目視できる煙は出ていません。

これは、着火後5分を経過した頃から続いています。

どの薪ストーブにも言えることですが、着火直後の15~30分位は二次燃焼が起こりませんsurprise

燃焼室(又は二次燃焼ボックス)の温度が十分に上がってこそ、燃え残った煙を再燃焼する

二次燃焼システムが働き始めます。

そう言った意味でも、このSRC触媒システムは、二次燃焼が始まる着火初期の煙の低減を代わりに

行ってくれると言えます。

もちろん薪を追加した際、一時的に出る煙も低減してくれます。

そして何より、十分に乾燥した薪(含水率15%)を使い、素早く炉内温度を上げることが煙を

少なくする一番のコツですwink

ショールームで実演していますので、気になる方は遊びに来て下さいね!

 

薪ストーブ   投稿者 : mnonaka

安全に薪ストーブを使うこととは 炎の学習