2012.11.14 現場紹介
福岡県宗像市の古民家で一期工事を行いました。
門構えも立派な今回の現場は、築113年の歴史ある建築です
早速瓦屋根を解体、しかし建築当初は茅葺屋根だったそうです
そして40年ほど後に、瓦屋根に葺き替えられました。
当時は養蚕を営んでおり、そのため中二階があります。
複雑に梁と母屋が交差する小屋裏の構造を良く把握し、断熱二重煙突とは言え安全な設置位置を確定します。
また、屋根の補強も重要なポイントです
その中二階が煙突の設置経路にあたるため、こちらの防火対策も重要なポイントとなりました
この時代、野地板には杉の皮、瓦の固定には大量の赤土が使われており、大変有効な断熱効果があります。
インナーフラッシングを取り付け・・、
鉛フラッシングを敷き込み雨仕舞いを行いますが、水密と瓦の復旧は腕とセンスの見せ所です
瓦の復旧も見事に完了! 煙突が瓦屋根と美しく一体化しました
この様に色々な屋根の納まりに対応致します。
小屋裏は煙突囲いを造作し、必要な防火区画を確保しました。
防火には、断熱材が入った二重煙突でも念には念を入れ、万が一の可能性を無にする事が必要です!
さて室内では、複雑な天井と屋根構造の影響を受けこの様に納まりました 一期工事はここまで!
次回は炉台の造作です