2012.02.18 現場紹介
山口県宇部市の古民家で全工事を行いました。
夜が明けたばかりの関門橋、ここを渡れば中国道の始まりです。
詳細な築年数は不明ですが、明治期に建てられた古民家です
先ずは、慎重に瓦の解体から始めます。
小屋裏には防火区画を設けます。
断熱二重煙突が小屋裏に露出しない様に不燃材で囲いを造作します。
煙突の位置出しを正確に行い、レベルが決まるとビスやボルトで完全固定します
アルミ製のインナーフラッシングを取り付け、二重の止水対策を行います。
瓦と相性が良い鉛フラッシングを取り付けます。
瓦を復旧し、ストームカーラーや丸トップ(防鳥アミ標準装備!)を取り付けると外部の煙突工事は完了です
囲い内にしっかりと固定された断熱二重煙突です
天井化粧板を取り付けると見えなくなる部分なので、防火の意味でも確実な施工が求められます。
さて、薪ストーブの搬入です。
しかし今回の薪ストーブは、重量級のヨツール社 F600 。実に220㎏あります
平地でさえ、押しても引いてもびくともしません。圧倒的な体重の差がありました。
更に、力持ちスタッフも笑みがこぼれ力が入りません
さて、無事に搬入できた F600 ですが、昔からそこにあった様な佇まいを見せています
それもそのはず、元々このスペースは釜戸や五右衛門風呂の焚き付け口があった場所なのです。
そんな訳で、いい雰囲気が出ています
お昼頃には、無事に火入れが出来ました
しかも着火材は使わず、オーナー様のこだわりで鉋くずが着火材替わりです。
これから慣らし運転を4~5回重ね、本格的な運転が始まります。
まだまだ寒波が続きそうです、実に頼もしいパートナーが出来ましたね