2016.05.31 熊本大地震

未曾有の大地震より約1ヶ月半が経ちました。

このたび、被災された方々には心よりお見舞い申し上げるとともに、復興に尽力されている

皆さまには安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。

地震直後より、弊社施工のユーザー様とは連絡が取れ安否の確認はできていました。

幸い住宅の倒壊等は無く、設置した薪ストーブは状態が悪くても傾いた程度で、転倒はありませんでした。

煙突の接続を含め、簡単な修理程度で復旧できそうです。

修理のご依頼を受けた現場に行ってきました。

 

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最初の現場は、三船町のお客様宅です。

被災地では、交通渋滞や通行規制が多く、そのため小周りが利くオートバイで移動しました。

 

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林道を抜けた先にある現地に到着です。

 

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炉台は、レンガを積んだだけの遮熱壁が足元から倒れ、煙突と薪ストーブにもたれ掛りました。

 

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煙突は少し凹み、本体の脚が一本折れてしまいました。

 

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レンガを撤去した様子です。

 

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折れた脚を、予め取り寄せていた部品と取り替え修理が完了です。

 

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薪ストーブは、スキャン社 CI-1GL、愛称は「みにくいアヒルの子」 です。

メーカーの生産が終了して7年が経ちますが、部品はしっかり出て来ます!

本国のメーカーと輸入元がしっかりしているので安心ですね。

煙突は、NOVA 製 SF 5インチ断熱二重煙突です。

脚が折れた「みにくいあひるの子」とレンガの衝撃に耐え、薪ストーブ本体の転倒を防いでくれました。

 

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移動の途中、西原村の様子です。

被災した現地では、写真を撮るのも忍びない位に殺伐とした光景が広がっています。

それでも、鯉のぼりが空に泳いでいたのは勇気付けられます!

その様ななかで、現地の方に興味深いお話を聴くことができました・・・、

「私の自宅は2度目の地震で倒壊しました。」

「なのに2度の激震を受けてもほとんど被害が無い家屋があるんです!」

「でも、道路を挟んだお向かいは、1度目の地震で倒壊しました。」

確かに、写真一番手前の屋根はシャチ鉾を含め屋根瓦は無傷の様です。

しかし、その奥は大きな被害を受け、更に奥は被害が小さい様です。

左側奥の竹林は崩落しています。

震源付近では、ごくごく狭い範囲で、例えば活断層と活断層に囲まれたエリアは揺れから切り離され、

被害を受けにくかったのかも知れません(あくまで筆者の想像です)。

地盤が浮遊し、偶然にも免震構造の様な状態だったのでしょうか?

 

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さて益城町のお客様宅に到着です。

15°のエルボーを使ってオフセットしたかの様に、薪ストーブが横方向に動いています。

 

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煙突はSRCの断熱二重煙突です。

ジョイント部分が外れ折れ曲がった様に見えますが、変形等は確認できません。

ロッキングバンドが煙突の縁を掴み、かろうじて煙突の脱落を防いでくれました。

断熱二重煙突は、設置強度の意味でも重要ですね!

 

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メンテナンスも同時に行い、薪ストーブを正規の位置に戻して作業が完了です!

 

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南阿蘇村の現場に移動する途中です。

鳥居の支柱が動き、上部が離れてしまったまま立っています。

この鳥居に程近いお客様宅では、幸いにも被害が無く、薪ストーブ(イントトレピットⅡ)も数センチ動いただけで

済みました。

この様に被害の大きさは様々です。

しかし被害を受けた方々は、今までの日常の風景が一変してしまったことに違いは無く、耐えがたい苦痛だと

思います。

今回の地震で被災した方とその地域の方々が、一日も早く日常の生活を取り戻せる様お祈りいたします。

薪ストーブ   投稿者 : mnonaka

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