2012.01.27 炎がつなぐ家族の絆
福岡県八女市の既設住宅で、薪ストーブの全工事を行いました。
現場の住宅はALCのパネル構造です
事前の打ち合わせで煙突を壁から出すプランとなりました。
しかし、煙突貫通の穴がALCパネルの強度を著しく落とすことはNGです。
壁の中の構造体に干渉しても問題があります。
薪ストーブの設置位置はいろいろな建築的制約がありますが、建築の構造を良く理解し検証する事によって
最良の位置を見つけ出すことが出来るのです
軒を大きくかわした煙突をサポートしているブラケットは、事前に製作したものです
軒が広く、雨樋もシステマチックにカバーされているので強度がある構造物にアクセスできません。
そのため、壁から持ち出すステンレス製のブラケットを特注で製作しました。
その出来は写真の通り、非常にシンプル且つ強固に煙突を固定する事が出来ました
煙突は建築と同様、構造物として堅牢に組み立てられたその姿は、ある意味 機能美さえも感じます
また、点検口が二ヶ所ある90°クロスの部材は、煙突のメンテナンスを行うオーナー様の負担を軽くします。
弊社の力持ちスタッフも頑張ります
足の裏の摩擦係数を最大限に上げている様子が伺えます
そして、シンプルな鋼板製の炉台に納まった薪ストーブは、ベルギー製 ドブレ640 。
もともとは20世紀初頭、ノルウェーに設立された鋳物メーカーです。
70年代にベルギー アントワープ近郊に移転し、本格的に暖炉・薪ストーブの開発と製造を始めました。
シンプルなデザインで構成される鋳鉄製の本体は、非常に美しい仕上げを有しています。
その完成度は以前、建築や美術鋳物の設計・製造に携わっていた私の感性を唸らせるものがあります
各部の取り扱い説明も行い、そしていよいよ火入れの瞬間!お父さんと息子さんの二人三脚で着火です
(二人三手?)
薪作りや火の管理等、これからは男性陣の仕事がたくさん待ってますよ!
女性陣はやはり暖かさ!それにストーブクッキングも気になりますね
子供達が見つめる炎、その先にはきっとドラマチックな未来が待っているはずです
どうぞ素敵な薪ストーブライフをお送り下さい。