2012.01.27 炎がつなぐ家族の絆

福岡県八女市の既設住宅で、薪ストーブの全工事を行いました。

 

IMG_3885.jpg

現場の住宅はALCのパネル構造ですblush

事前の打ち合わせで煙突を壁から出すプランとなりました。

しかし、煙突貫通の穴がALCパネルの強度を著しく落とすことはNGです。

壁の中の構造体に干渉しても問題があります。

薪ストーブの設置位置はいろいろな建築的制約がありますが、建築の構造を良く理解し検証する事によって

最良の位置を見つけ出すことが出来るのですlaugh

 

IMG_3909.jpg

軒を大きくかわした煙突をサポートしているブラケットは、事前に製作したものですblush

軒が広く、雨樋もシステマチックにカバーされているので強度がある構造物にアクセスできません。

そのため、壁から持ち出すステンレス製のブラケットを特注で製作しました。

その出来は写真の通り、非常にシンプル且つ強固に煙突を固定する事が出来ましたyes

 

IMG_3929.jpg

煙突は建築と同様、構造物として堅牢に組み立てられたその姿は、ある意味 機能美さえも感じますlaugh

また、点検口が二ヶ所ある90°クロスの部材は、煙突のメンテナンスを行うオーナー様の負担を軽くします。

 

IMG_3917.jpg

弊社の力持ちスタッフも頑張りますwink

足の裏の摩擦係数を最大限に上げている様子が伺えますblush

 

IMG_3935.jpg

そして、シンプルな鋼板製の炉台に納まった薪ストーブは、ベルギー製 ドブレ640 。

もともとは20世紀初頭、ノルウェーに設立された鋳物メーカーです。

70年代にベルギー アントワープ近郊に移転し、本格的に暖炉・薪ストーブの開発と製造を始めました。

シンプルなデザインで構成される鋳鉄製の本体は、非常に美しい仕上げを有しています。

その完成度は以前、建築や美術鋳物の設計・製造に携わっていた私の感性を唸らせるものがありますyes

 

IMG_3949.jpg

各部の取り扱い説明も行い、そしていよいよ火入れの瞬間!お父さんと息子さんの二人三脚で着火ですlaugh

                                                 (二人三手?)

薪作りや火の管理等、これからは男性陣の仕事がたくさん待ってますよ!

 

IMG_3976.jpg

女性陣はやはり暖かさ!それにストーブクッキングも気になりますねheart

 

IMG_3993.jpg

子供達が見つめる炎、その先にはきっとドラマチックな未来が待っているはずですyes

どうぞ素敵な薪ストーブライフをお送り下さい。

薪ストーブ   投稿者 : mnonaka

現場紹介 NHKの取材を受けました