2012.06.24 デンマークレポート(その4)
morso博物館を見学しました。
博物館は、モース島 リムフィヨルドの旧morso工場跡にあります。
過去150年余りにわたる製品を展示しています。
広報担当より とても詳しく説明をして頂きました
ことらは1800年代後半のストーブ側面のレリーフです。
主にバイキングの伝説や王様の偉業、宗教上の物語がデザインモチーフになっています。
この時代(1900年頃)のストーブは燃料に石炭を使用していました。
そのため、燃焼室は比較的小さく設計されています。
それにしてもデコラティブですねえ 素晴らしい鋳造技術です。
時代は下り(1950年前後)燃料も薪専用となりました。 なんとなく見覚えがあるデザインですね
左手前のストーブ(1943年製)は、2B-Jとしてガラスドアを与えられ、なんと今年復活したのです!
もちろん現代の燃焼技術を装備しています。
こちらは教会に設置されていた産業用の大型ストーブです
鋳鉄製の室内煙突は長く、しかも無数の放熱板が取り付けられています。
最大限に熱を採る工夫がされていたのですね。
現代では、ストーブ本体の燃焼効率と気密性があがり、煙突からの採熱は全く考えられていません。
もちろん断熱二重煙突との組み合わせが、設計の大前提になっています
150年をかけてゆっくりと積み重ねてきたデザインには、重みと説得力があります。
ストーブという北欧の民にとっての必需品は、リデザインを繰り返し世界のユーザーにとって
使い易くて親しみ易いフレンドリーな商品に進化して行ったことを学ぶことができました