2010.05.18 バイオマスエネルギー
岩手県葛巻町はクリーンエネルギー事業に力を入れて取り組んでいます。
その中でも、実際に見学をしたバイオマスエネルギーに付いてご紹介します。
葛巻町森林組合が運営する木質バイオマス(薪と炭)の製造所です。
栗とコナラの原木が整然と積まれています。
なんと、組合お手製の薪割り機です。
200Vモーターでオイルポンプを駆動する油圧式です。
この日は、切り炭用に90cmの薪を作っていました。
奥の建物は炭焼き小屋です。
薪(コナラ)のサイズは長さ30cmに切られ、太さ7~8cmに割っています。
よく見ると割った面を上に向けて並べていますね
皮の面を上に向ける事により乾燥が早められるのです。
ここで生産される「岩手の薪」はファイヤーワールド福岡でもお取り扱いしています。
古くから酪農も盛んです!
ホルスタインが1万3千頭飼育され、ミルクやヨーグルト、チーズを生産しています。
更にこの施設では、家畜が出す排泄物からメタンガスを取り出し発電を行っています。
遠くには満開を迎えた桜が見えます。
ワインの生産にも力を入れています。
町営のワイナリーがあり「くずまきワイン」のブランドで販売されています。
ワインの原料としては珍しい山ブドウが使われいるのが特徴です。
ふつうの白ワインより鉄分が20倍も多く含まれています。
葛巻町には鉄道も無い、温泉も無い、ゴルフ場も無い、雪国なのにスキー場も無いと言われています。
しかし、暮らしていくには十分過ぎる豊な自然の恵がありました。
ほんの8千人が暮らす北緯40度の町は、先進的なクリーンエネルギー事業が確立され、これからの社会が
進むべき道のその先を走っている様な気がしました。