2016.07.28 適切な薪のサイズは?

今回は、薪のサイズのお話です。

薪ストーブオーナ達にとって薪作りはライフワークとも言えます!

ほとんどの方は、今お使いの薪ストーブのサイズに適した独自の規格で薪を作られているかと思います。

特に、カタログには「このストーブには最大〇〇センチの薪が入ります」と、書かれていますねlaugh

薪の長さに関しては、なんだか長い方が良い様な印象を受けます。

でも、そんな事は無いのですsurprise

日本には薪の規格がありませんが、薪ストーブ先進国の北欧やドイツにはしっかりとした規格があります。

そのサイズとは、長さは30cm 太さは一辺7~8cm となっています。

因みに、使用する薪ストーブの大小に関係はありません。

では、作ってみましょう!

 

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サンプルは、直径 14cmの丸太ですblush

「えッ、これくらいなら割らなくても大丈夫!」と、思っている方はいませんか?

 

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長さは30cmです。

 

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薪割り機で先ずは半分に割ります!(斧でも割れるのですが・・・笑)

 

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そして、更にその半分に割ります。

 

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アッと言う間に、丸太が4分割されました。blush

 

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一辺は7~8cmです。

さて、ここで丸太との違いはなんでしょう?

答えは、同じ質量でも表面積が違うことですenlightened

つまり、丸太の表面積は・・・、

 円筒部:0.14直径x0.3高さx3.14=0.131m2 ・・・ ①

 小口部:0.07半径x0.07半径x3.14x2面=0.03m2 ・・・ ②

 ①+②=0.161m2 ・・・ ③

4分割の表面積は・・・、

 断面分が増えたので 0.14直径x0.3高さx4面=0.168m2 ・・・ ④

 ③+④=0.329m2 ・・・ ⑤ と、なります。

つまり、⑤÷③=2.04

4分割に割ることで、なんと表面積が2倍以上になりましたsurprise

ここで重要なことは、丸太に比べ質量が同じなのに表面積が2倍なので、より少ない酸素で

効率良く燃焼させる事が可能なのです。wink

つまり、薪ストーブの運転時に吸気レバーをより絞る事ができるのです!

これにより、薪の燃焼時間は長くなり、煙道内の流速が落ち排気される熱も減るため薪ストーブ本体に

しっかり熱がこもります。

丸太=長時間燃焼 は間違いです。

丸太を燃やすには大量の酸素が必要です(丸太のままでは何年置いても未乾燥)。

そのまま吸気レバーを絞ると燃焼は終わり、いぶしている状態になります。

本来の燃焼ではないために、スス・タールやクレオソートが生成され、メンテナンスを極めて困難にしますsurprise 

薪ストーブ先進国が定めた規格には、しっかりとした理由があるのですねwink

同じ原木を良質な燃料にするもの、粗悪な燃料にするのも正しい知識次第です!

本当に??と、思っているユーザーさんは是非一度試してみてください。

今お使いの薪ストーブの性能が、一段とUPするはずですyes

 

薪ストーブ   投稿者 : mnonaka

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